部下が成長するたった1つのシンプルな考え方

部下が成長するたった1つのシンプルな考え方

「今月出来たことはないです」

 

シンプル面談でのパートスタッフの言った一言です。

職場で月一回、パートスタッフと行っているシンプル面談。

毎月、今月出来たことを聞き、来月何をやりたいかと聞いていきます。

 

シンプル面談前のパートスタッフ

シンプル面談を始めたころにパートスタッフがよく言う言葉があります。

それは、「何もできなかった」、「出来たことなんてない」という言葉です。

私から見たら、多くのことが出来ているんです。

でもパートスタッフは、「このレベルだと出来ているとはいえない」と自分を厳しく評価して、何もできていないと思い込んでしまうのです。

 

でも、これって、とっても残念なことだなと思うんです。

だって、「出来ている」と考えて仕事するのと、「出来てない」と思って仕事をするのでは、結果が大きく変わりますよね。

さらに、パートスタッフの成長を願って行っているシンプル面談だって、仕事が出来ていないと思っていたら、シンプル面談の時間が嫌になると思うんです。

 

だから、私は「仕事が出来ていない」と言うパートスタッフについては、その言葉を少し変えてあげるようにっしています。

ちょっと変えるだけですが、これをするだけで仕事に対するパートスタッフの考え方が大きく変わります。

そして、ちょっと変えるだけで、仕事に対するモチベーションが大きく変わり、シンプル面談を受けることも苦痛でなくなり、だんだん楽しくなってきます。

 

パートスタッフを変えるシンプルな考え方

パートスタッフの言葉を、どのように変えているのか?

それは、パートスタッフの体験を「すべてが〇(マル)」に変えているのです。

 

例えば、「今月出来たことがない」とパートスタッフが言ったら、「今月出来たことがないことに気づけたから〇(マル)」と言葉を変えます。

そして、「じゃあ、次月は少しでも出来たことを見つけられるようにするには何ができるかな?」と話していきます。

例えば、「今月も残業が減らなかった」とパートスタッフが言ったら、「残業が減ってないなことに気づけたから〇(マル)だね」、「じゃあ来月減らせるにはどうすればいいか考えようか」と話していきます。

 

上手くいった経験も、上手くいかなかった経験も、すべて同じくパートスタッフの素晴らしい経験なのです。

良いとか、悪いとかの話ではなく、すべて良い経験です。

上司の仕事とは、パートスタッフにそういう風に意識してもらえる環境が作れるか、作れないかなんじゃないかなと私は常々感じています。

 

上司としての醍醐味とは

「すべては〇(マル)」という環境を作ると、パートスタッフは新しいことにどんどんチャレンジしていきます。

失敗したっていいんです。

だって、失敗したって「〇(マル)」なんですから。

あとは、上司が責任を取ればいいわけです。

 

パートスタッフがどんどんチャレンジするようになると、飛躍的に行動量が多くなります。

行動量が多くなるとおのずと成功事例も増えていき、結果としてチームの成績も上がっていきます。

そして、そのような状態になると、パートスタッフが生き生きと仕事をしてくれます。

仕事に誇りをもって取り組んでくれます。

そんなスタッフたちを見ることが、上司としての醍醐味だなと最近思うわけです。

 

「すべては〇(マル)」

 

とってもシンプルな考え方です。

でも、効果は絶大です。

ぜひ、職場で試してみませんか?

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