「目標設定には数字を入れて!」
そう言われて、数字を入れて目標を立ててみたけど、目標が達成されない。
そんな経験はありませんか?
実は、数字を使うことによって、驚くほど目標を達成するスピードが速くなります。
これは事実です。
ただ、「目標設定には数字を入れて!」という一文は、ちょっと不親切だなと思うんです。
なぜかというと、数字の使い方が明確になっていないからです。
もし私が教える立場だったら「目標設定には3つの数字を使って!」と言います。
なぜなら、3つの数字が揃うことで、初めて目標を達成するスピードが速くなるからです。
1つの数字しか使わないと、数字を使っても、使わなくてもそれほど変わらないです。
2つの数字しか使わないと、若干効果は出ますが、それでもそれほどではありません。
3つ数字を使うことで、それぞれの数字が相乗効果で結果が2倍速になるのです。
では、この3つの数字とは、どんな数字なのでしょうか?
3つの数字の正体は、「目標の数字」、「所要時間」、「期限」の3つになります。
1つ目は「目標の数字」についてです。
目標を立てるときには、数字を入れるようにしてください。
「いくら販売するのか?」「何個売るのか?」、「何人集客するのか?」。
このように数字を使って目標を立てることで、目標が具体的になります。
そして、数字を使って目標を立てる最大の理由は、振り返りをするためです。
例えば、「いっぱい売ります!」という目標と「10個売ります」という目標を立てたとします。
実際に8個売れたとすると、8個は売れたのでしょうか、売れなかったのでしょか?
「10個売る」という具体的な目標があると、8個だと売れなかったというのがすぐわかります。
でも、「いっぱい売ります」だと、いっぱいを100個と考える人もいれば、5個と考える人もいて、売れたか、売れなかったかは、人によって違ってしまいます。
きちんと振り返りが出来るためにも、数字を使って目標を立ててください。
2つ目は「所要時間」についてです。
タスク(仕事)の予定を立てるときに、そのタスクを行うのにどれぐらいの時間を要するのかを、一緒に考えていますか?
TO DOリストを作る際に、ただ、タスクだけを書き出していませんか?
タスクを書き出す際には、所要時間もセットで書きだすようにしてください。
なぜ、「所要時間」が必要かというと、分かりやすいのが会議です。
大きな会議の場合、スケジュールを決めておきますよね。
「開会の言葉(5分)」、「来賓あいさつ(10分)」、「〇〇について(20分)」。
こうすることで、会議全体のスケジュールを管理でき、時間通りに会議を終わらせることが出来るようになります。
タスクに「所要時間」がないということは、会議のスケジュールに時間がないのと一緒です。
会議のスケジュールに時間の設定がなかったら、会議が時間通りに終わると思いますか?
終わらないですよね。
仕事も一緒です。
仕事のタスクに「所要時間」を決めるからこそ、1日の予定を立てることができ、残業をしないで帰れるわけです。
1つ1つのタスクの「所要時間」を決めることは、仕事を2倍速で終わらせるにはためには、とても重要です。
3つ目は「期限」についてです。
目標を立てたら、立てっぱなしになっていませんか?
「いつまでに終わらせる!」と強い意志を持って目標を立てていますか?
目標を立てたら、必ず期限を一緒に決めてください。
例えば、図書館で本を借りると、返却する日が決まっていますよね。
返却する日が決まっているから、その日までに本を読んで返却しまうよね。
私は、本は出来れば図書館で借りるようにしています。
図書館で借りると期限があるので、期限までに読むんですよね。
それに対して、購入すると結局積読になることが多くて・・・・。
目標も図書館で本を借りるのと一緒です。
期限を設けることで、「その日までに終わらせよう!」と考えて、行動します。
期限を決めないと、先送りになってしまうことが多いわけです。
ぜひ、目標を立てたら、「期限」を一緒に決めてください。
「目標設定には数字を入れて!」と言われて数字は入れたけど、結果が出ない人の多くは、3つの数字をきちんと使っていない人が多いです。
それに対して、この3つの数字を使っている人の多くは、結果が出やすくなっています。
そして、この3つの数字を使うときのポイントは「紙に書く」ことです。
きちんと「記録」に取ることで、自分が立てた目標を思い出すことが出来ます。
きちんと「記録」に取ることで、自分が立てた目標との差異を比べることができます。
きちんと「記録」に取ることで、のちに同じような目標を立てるときに指針になります。
ぜひ、「3つの数字」+「紙に書く」ことで、目標を2倍速で達成し、仕事で成果を上げてください。