「あれやって」
「これやって」
今日も上司からのお願い仕事が飛んでくる。
こっちだって仕事抱えていて、忙しいんです。
上司からのお願い仕事をしている余裕なんてないんです。
それでも、上司のお願い仕事を断れないって人多いのではないでしょうか?
上司のお願い仕事を断れない気持ち、良くわかります。
なぜなら、これは以前の私もそうだったからです。
断ったら上司との関係が悪くなるんじゃないか。
断ったら出世に響くんじゃないか。
そもそも、上司からのお願い仕事を断る権限なんかないんじゃないか。
色々と考えると、とても上司からのお願いを断ることはできませんでした。
それが今では、ある程度のお願い仕事は断ることが出来るようになりました。
なぜ、上司からのお願い仕事を断ることが出来るようになったのか?
そのヒントは、「見える化」にありました。
もし、上司からのお願い仕事を断るとしたら、事前準備が必要になります。
多くの人は、事前の準備が出来ていないから断ることが出来ないのかなと思います。
準備が出来ていないと、具体的に断る理由を説明できないので、「忙しいからできません」など、決まりきった言葉になってしまいます。
もし、皆さんが仕事をお願いした上司だとして、部下から「忙しいからできません」と言われたら、どう感じますか?
私だったら、「忙しいというけど、どれだけ忙しいの?」と聞き返すと思います。
私が納得する答えがもらえれば他の人に仕事をお願いしますし、納得いく答えをもらえなかったら仕事をお願いすると思います。
上司の立場から見ると、仕事を任せるのは、その人を信頼しているからです。
「この仕事は〇〇さんに任せて大丈夫」と部下を信頼していなければ、上司も部下に仕事を任せません。
また、部下の成長を願って任せることも多いです。
レベルの高い仕事をすることで、部下自身のレベルを上げ、次のステップに備えてほしいと思っているのです。
このような上司の熱い思いを知っても、上司からのお願い仕事を断らないといけない場面もあるでしょう。
その時には、きちんと断る理由を「見える化」して、断る理由を用意する必要があります。
では、何を「見える化」すればいいのでしょうか?
それは、自分自身のスケジュールになります。
1日のスケジュールをきちんと立てていますか?
「会議は1時間」、「メールの返信に1時間」など、1日の予定をタスクとタスクを終わらせるまでの時間を書くことで、1日にどれだけ空き時間があるのかが分かります。
これを1週間書いておけば、1週間の忙しさが分かるわけです。
上司からの仕事を断るときには、ぜひ、このスケジュールを使って欲しいんです。
「上司からの仕事はやりたいんですけど、これだけ時間が詰まっているので、今回は無理です」と言って断ったらどうでしょう?
きっと上司も、無理に部下に仕事をお願いしないでしょう。
さらに、上司がスケジュールを見ることで、仕事を「見える化」出来ている部下の株が上がることも考えられます。
理由がなく断るだけでは、上司は納得しません。
もし、どうしても上司からのお願いを断らなくてはならなくなったら、理由も一緒に伝えるようにしてください。
きちんとした理由があれば、上司の心象は悪くならないで、上司からの仕事を断ることができます。
そのためにも、日ごろからきちんと環境整備をして、「仕事の見える化」を進めていってください。
そうすることで、日々の業務もはかどりますし、何よりも今日のテーマである上司からのお願い仕事を断ることが出来るようになります。