昔は、仕事や勉強でメモやノートを取るときには、罫線のノートを使うのが当たり前だと思っていました。
学校指定のノートが罫線のノートだったので、小学校、中学校、高校、大学、そして社会人になっても、罫線のノートを使っていたわけです。
これだけ長く罫線のノートを使っていると、罫線ノート以外のノートを使うという選択肢が、そもそも思い浮かびませんでした。
だから、初めて「ノート術」の本を読んだときには、「今までの私のノート人生は一体何だったんだ」と衝撃が走りました。
それが、もう10年ぐらい前の話でしょうか。
それから、「ノート術」をめぐる環境は大きく変わりました。
ノート売り場には無地のノートや方眼ノートなどが並び、本屋さんには様々な「ノート術」や「思考整理術」の本が並んでいます。
そして、今では私自身が、「紙一枚」思考整理術を教えているのですから、面白いなと思うわけです。
どんなノートを使たほうがいいですか?
「紙一枚」思考整理術を教えていて、よく聞かれるのが「どんなノートを使ったほうがいいですか?」という質問です。
私は、「無地ノート」と「方眼ノート」を使用場面で使い分けています。
「無地ノート」のことを「アイデアノート」、「方眼ノート」を「まとめノート」と呼び、用途によって使い分けています。
「無地ノート」=「アイデアノート」
「無地ノート」は、「16分割メモ」というノートの取り方で使っています。
アイデアノートというように、発想を広げて、幅広く考えるときに使うノートです。
次か次へと、とにかくアイデアを出したいときには、「無地ノート」を使います。
無地なので、何にも邪魔されずに、どんどん発想が生まれてきます。
これが方眼ノートなど罫線やマス目があるノートだと、本人は感じていなくても無意識が書くことに制限をかけてしまうんです。
例えば、「文字はマス目に入れないと」、「文字の先頭は揃えよう」、本人は感じていなくても、無意識が感じ取ってしまい、そのように行動してしまうのです。
細かい性格の人ほど、このロジックに陥り、自由に発想が出来なくなってしまいます。
だから私は、アイデアを出す時や思考を広げたい時には、必ず無地ノートを使います。
「方眼ノート」=「まとめノート」
それに対して、「方眼ノート」は、私はノートを3分割にして使っています。
まとめノートというように、アイデアをまとめたいときに使うのが「方眼ノート」です。
まとめる以外にも、勉強などの内容を整理したり、整理した内容を覚えたりするのも、無地ノートよりも効果があります。
マス目があると無意識が考えをそのマス目に収めようとしてきます。
例えば、ロジックツリーやピラミッドストラクチャーなどの思考整理のフレームもマス目(枠)がありますよね。
無地ノートだと10個も20個も発想が生まれるとことを、方眼ノートではマス目の数を3つぐらいに絞り込むことで、本当に必要なものに絞り込み、考えをまとめ洗練させていくことが出来るのです。
「価値」は使い方に現れる
この2つのノートは、どっちが良くて、どっちが悪いというものではありません。
どっちも素晴らしいもので、使う場面が違うだけですよと伝えています。
例えば、私はプレゼンや資料作成をするときなどは、「無地ノート」で発想を広げて、「方眼ノート」でまとめる作業を常にしています。
ノートの種類やノートの取り方は、まだまだ色々な方法があります。
私が言いたいのは、先ほども言いましたが、私はどれがいいとか、悪いとかの話でなくて、せっかくこれだけ色々なツールがあるのですから、その場面に合った使い方をしてみませんかということです。
パソコンで何でも済むようになり、「書く」ことから遠ざかっている人も多いのではないでしょうか。
でも、私が紙に書くことを続けてみて思うのは、「書く」ことって楽しいし、気持ちいいものです。
ストレス発散にもなるそうです(笑)
だから、多くの人に、紙とペンをもってもらい「書く」ことを楽しんでもらいたいと思うわけです。
ぜひ、みなさまが気にいっている書き方など教えてもらえると嬉しいです!
書くことを楽しんでいきましょう♪