「僕は40点だった」
笑顔で定期テストの点数を教えてくれる生徒。
麹町中学校と言うと、
「テスト廃止」、「担任制廃止」など色々言われている。
だけど、麹町中学校の本当の強さとは、
すべてこの彼の笑顔に集約されているなと感じた。
彼の笑顔を見て、自分の中学生時代を考えてみた。
40点の答案を、友達に見せられるだろうか?
人一倍、人の目を気にする性格の私。
「低い点数を取った恥ずかしさ」
「他の子供と比べて点数が低かった悔しさ」
40点の答案を他人に見せることは無かっただろう。
でも、麹町中学校の生徒は私のように考えません。
考えないというより、考える必要がないのだろう。
それは、生徒たちが他人と比べることなく
安心して学べる環境があるからだ。
他人を気にしなくていいから、自分の事に集中できる。
他人を気にしなくていいから、自分がすべきことに集中できる。
だから、みんな楽しそうに学校生活を過ごしているし、
宿題がなくても成績が上がるのです。
でも、この環境を作ることが難しいわけです。
私が担当してきた職場もまったく同じです
初めての職場で面談をすると、
部下が必ず言ってくることがあります。
それは、他人の悪口です。
〇〇さんは、仕事をしない!
〇〇さんが、こんなことをしていた!
〇〇さんのことで困っているんです。
面談をするだけで、その職場の数字も分かります。
数字が悪い職場ほど、悪口が出てきます。
安全に働ける環境になっていないので、
自分を守るために他人に攻撃をするのです。
だから私は、新しい職場に行くと
部下が安心して働ける環境作りに力を入れます。
その時に、私が必ずすることがあります。
簡単なことですが、これを100%実践できると、
職場の雰囲気は一瞬で変わります。
そんな秘伝のような方法とはどんなことでしょうか。
それは「すべてが〇」の気持ちで接することです。
例えば、どんなに失敗しよと「〇」なんです。
だってチャレンジしたからこそ失敗があるのですから。
例えば、仕事が遅くたって「〇」なんです。
だって、その分丁寧にやってくれていますから。
どんなことが起きても、
「すべてが〇」と言うスタンスで接します。
それを私は「紙一枚」の面談法を使い実現しています。
そして、麹町中学校は「授業ノート(方眼ノート)」で実践しています。
社会でも学校でも、大切なことはただ1つです。
「すべてが〇」
小さなところからでも大丈夫です。
ぜひ、実践してみてください。